暇つぶしに。様々な出来事をつらつらと。

友人から人生本が書けるよ!と言われた事ある波乱万丈な人生を歩んだ30代後半女です。

最初で最後の、好きな相手の為に作ったお弁当

今週のお題「お弁当」

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ーお品書きー
国産明石たこ尽くし低タンパクを意識しました弁当

  • たこと京芋の煮物
  • ズッキーニとたこのガーリックバターソテー
  • トマトサンタ(のつもりがならなかった得体の知れないもの)

 

  • 南瓜煮(皮が硬いですがご了承下さい)
  • 飾り切り2色人参のバターソテー
  • たこ飯

 

 

 

 

何でメモまでちゃっかり残ってるんだか。

昨年のクリスマスに、多忙で会えないパティシエの彼の為に、

サプライズでお店に持っていったお弁当。

 

前日から仕込んで頑張って作った。

彼はほとんど寝ないで薬で維持して身体を酷使していた為

低タンパクの食べ物じゃない受け付けないと言っていた。

タコが大好きだと言ってたから、魚屋で国産のものを丸々仕入れて貰ってた。

あの時期は全然会えなかった、でもお互いの想いは絶頂期にあったと思う。

病んでる彼をほぼ毎日言葉で私は必死に勇気付けた。

彼はその月初めての休みを私に充てて、

クリスマスの晩仕事終わりに私に逢いに来てくれた。

片道1時間半の距離。

お互いの仕事の時間帯も異なる為、休みが完全に一致しないと会うに至らなかった。

来てくれた事が何よりも嬉しかった。

 

でも年が明けて私の方が病んで行った。

彼はそんな私をどうする事も出来なかった。見て見ぬフリをしてた。

私は、すがる人が彼しか居なかったのに。

 

私は奈落へと一人で落ちて行き心が荒んで行った。

這い上がるのにもう彼は必要ないと思った。

彼の事が好きなのかどうかも分からなくなった。

しばらく心が死んだままやり過ごしてみた。

 

 

やはり、どうにもならなかった。

彼はただひたすら私という存在に癒しを求めていた。

私はあの時異様に飢えていて、癒してあげる気力なんてないどころか

ひたすら求めていた。彼からの愛情を、温もりを。

 

でもその事に彼は気付く事もなく、

私の願いは叶う事もなく、

私は彼を諦める事にした。

 

届くはずの相手に切望している事が叶わないと分かると

初めからそんな存在なんて居なければいいと。

 

 

 

この歳で初めての相思相愛と言うものだった。

 

好きに思ってもらえて自分も相手が好きだと思えた人だった。

付き合ってて、いつも変な感覚だった。

私が好きな人が私を好きでいるはずがない。ふわふわした気持ちだった。

でもずっと続いて欲しいと思っていた。

ずっとずっと続くものだとあの時は信じていた。

 

 

 

今までだって好きになって来た人はいた。

でも成就はせず失恋して、たくさん泣いて数日もすれば

やがて恋する気持ちは消えていった。

 

 

好きじゃなくても結婚は出来る。

好きでも、どうにもならない事もある。

 

 

もう半年経った。

 

 

私は依存するものが無くなり、

同時に精神面が落ちる別の原因が解消された事もあり、心は回復し元気になった。

 

普段ニュートラルで居られて、日々のちょっとした事でハイになれる今、

自分は恋をして相手に依存していたあの頃より幸せだと思う。

 

なのに何故、不意に思い出して涙が止まらないのだろう。

あの時は好きかどうかわからなかったのに、

何故今も好きなんだって思ってしまうのだろう。

 

何故、忘れられないのだろう。

 

 

 

休日のひとりで過ごす寂しい深夜は危険だ。

女がセンチメンタルに浸りたくなる。

 

 

大丈夫。

忘れられるよ。

 

 

 

朝が来れば、

 

私はまた、忘れる。

 

 

 

 

 人はそうやって明日を生きていく。