暇つぶしに。様々な出来事をつらつらと。

友人から人生本が書けるよ!と言われた事ある波乱万丈な人生を歩んだ30代後半女です。

背すじが凍る話。

 

 

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今週のお題「ちょっとコワい話」

 


それは、

数日前の何もしていなくとも汗が滴るようなもわっとした熱気に包まれた夜だった。
いつもの就寝時刻となり電気を消してベットに横たわるも、その日はなかなか寝付けず
時折目を開けて暗い中、宙を見つめていた。
エアコンを着けたまま寝ると翌朝身体中がだるい状態で朝を迎えることになるので
代わりに扇風機を弱にして夜中に回している。
扇風機のファンがブーンと回転する音と
120度くらいの範囲で首が横に往き来する
カタカタカタ、、という音が暗い室内に響きわたる。
やがて私の目がまどろみ瞼を閉じようとしていた。
その時視線の奥に、ぱっと光が映った。

古い畳部屋の寝室の向こう側は玄関兼キッチン。
昔の和室の家によくある木枠のガラス戸で仕切られてる。

キッチン兼玄関の照明は動作に反応して自動点灯するLEDランプを設置している。
1分以上動作を感知しなくなると自動で消灯する。
夜暗い中帰宅して照明のスイッチを探さなくていいので助かるし、
その場から離れる時の消し忘れもないので便利なのだ。

しかし 、
視線の奥の、
ガラス戸の向こう側のキッチンに明かりが点いた。。。
照明が自動点灯した。。。

何かがいた。。。?

一人暮らしの私。
私はここ、ベットの上にいる。
キッチンには誰もいない。

 


玄関の廊下側に面した窓はない。従って窓越しの人影などもない。

時々
このような現象が起きる。
勝手に点灯してしばらくすると消える。
気にしないようにしていた。


でも、そこに何かがいる。


何か。。。

その日は寝付けないのもあって確かめに行ってみる事にした。

ここ数日、
黒い影を何度か見かけていた。
どこか確信めいた物があった。

そうであっては欲しくないと願いつつ
そっとガラス戸の扉を開けた。

 

 

人間は実際に見えている現実の景色や目の前の対象の人物に
自分が見たいと望むものしか見ないというとてもご都合主義な存在だ。
だから同じ景色を見ていても同じ人物を見ていても、
そこにで目に映った記憶は人それぞれになる。

見たいものしか見ない。


なのに、
時折見たくないと強く望むものを強烈に引き寄せ
見ないで知らないまま過ごす事が出来るのに
どうしても確かめたい強い衝動に駆られる事がある。

たいてい見たくない物というのは
その先に何かイイ事が待っている訳ではなく、

時には自分自身への絶望や悲しみ、恐怖を抱える事に繋がるというのに。

何故だろう。

何故か、
そうじゃないよ。違かったよ。気のせいだったよ。
と、
確かめて安心したいと望む心があるからなのか
それともただの探究心への衝動を抑えられないだけなのか。

 


いた。

黒い影の正体。

それは我が物顏かのように流しのところに佇んでいた。

 

それは真っ黒で大きな身体をした


ゴキだった。


私は一瞬息をの仕方を忘れ、恐怖に撃ちしがれた。
と、同時にこの異物をどう対処すべきかを考える為に己の鼓動を抑えるよう必死に冷静を装った。


数日前から、やたらキッチンまわりのあらゆる場所に糞が落ちていた。
そして挽肉と茄子とトマトでパスタソースを作っていたある日

ヤツは、
私がフライパンに火をかけている最中に
堂々と姿を現して私の目の前の1mもない距離の壁を這っていた。

思わず
ギャーッ!!!

と叫び、
フライパンの中のトマトソースにダイブされてはたまったもんじゃない
コンロの火を消してフライパンを持って一目散にガラス戸を閉めて和室に逃げ込んだ。

しばらくしてキッチンに戻るも逃げおおせたのか見あたらない。
ゴキブリほいほいを床に設置。

一晩経ったが捕まらない。

また数日後の事。
仕事から帰って玄関に入り、キッチンの流しに目をやる。

いる。ヤツが。。。真っ黒でデカイヤツ。

場所が微妙過ぎてヤツをぶっ潰すのは難しい。
何かボトルのようなものを見つけて投げつけるも、ハズレ。

キッチン内を駆け巡り、また逃げられた。

絶対捕まえたい。殺したい。
いや、うちから出て行って2度と来ないでいてくれるなら別に殺さずともよい。

ゴキブリは、

本当に嫌いなのだ。
昆虫類は基本嫌いなのだが田舎育ちで男兄弟に挟まれて育ったので
昆虫採取は幾度となくして来ている。
だから多少免疫はある。

でも、ゴキと蝉と蛾は本当に嫌いなのだ。
というかトラウマ経験故。

子供の頃常夏の国に住んでいたのだが
うだる暑さの日々、寝ている最中に彼らが空中遊泳されていたようで
羽ばたく音で目が覚めて起き上がったところ、
私の額めがけてダイブと着地。
思わず、
ギャーーーー!!!

以降、トラウマとなり、自分めがけて来られるのは絶対いやなので、
床の位置ならば確実に仕留めに入り、自分の目線より高い壁ならばその場から逃げる。

数年前に固まる泡噴射ゴキ退治スプレーというのを入手し、やって見たが
家中の床や壁が泡だらけで結局捕まらず
後で掃除するのが大変だった。

はやり、スリッパか丸めた厚紙か雑誌か新聞紙に限る。

隙間だらけで狭いキッチン。
絶対仕留める武器が通用しない。
ゴキブリほいほい増設しても尚捕まらず。

捕まるまで安心して寝られない。

人体にも害があるような化学薬品の殺虫剤だけは出来れば使いたくない。
あの匂いと成分で気持ち悪くなった経験があるからだ。

しかし、
ココに住み着いているゴキ、おそらく修羅場をくぐって賢くなっている為なのか
子供だましは通用しない。


もう化学薬品に頼るしかない。。。
翌日、私は噴射式のゴキジェットなるものを購入した。

 

 

絶対に息の根止めてやる。。。


〈後日談〉

ゴキジェット買ったのに、あれから姿を現さない。
賢くなってうまく身を隠しているのか?
と思い就寝前にキッチンの照明が勝手に点灯するのを注意深く見ていた。

点いた!

今だ!そっとガラス戸を開けてキッチン内を見渡す。

いない。


あれ?

うーん。逃げられたか?


和室に戻って戸を閉めた。ほどなくキッチンの照明が落ちた。

しばらくしてまた点いた。

ササササーっと急いで戸を開けキッチンへ。


またもいない。

どこにも見当たらない。

捕まえる気満々で意気込んでいただけに拍子抜け。

不意に

冷蔵庫の裏の隙間に設置してたゴキブリホイホイどうなったかなぁ〜。
どうせ捕まってないんだろうなぁ〜と思いながら引っ張りだした。

 

 

いる。

捕まってる!!!

しかも黒くてでかいの2匹。


死後だいぶ経っている様子。

 

 

。。。

 

 

では照明が勝手に着いたのは。。。